UI設計におけるカラーユニバーサルデザインについて簡単に確認する方法
こんばんは! 桜も散り、一気に新緑に季節になったなぁと、夏への気持ちを
躍らせるいちご事、Fragola-chanです。
今日は、昨日触れることができなかったUI設計時のカラーユニバーサルデザインに
ついて補足をしたいと思います。
1、なぜユニバーサルデザインを意識しないといかないのか?!
少しデーターが古いかもしれませんが、平成12年版総務省編『障害者白書』によると、
各種障害を持つ人の数は以下のようなっているそうです。
男性の20人に1人(5%)、女性の500人に1人(0.2%)の割合でいるそうです。
(白人男性では、8%、黒人男性では、4%)。
上記の調査から、日本における色盲の人は約318万人となり、身体障害者の総計を
超える数となっています。
色盲の方の数は、世界的にはAB型の血液型の頻度に匹敵しているそうです。
例えば、小中学校の40人学級(男子20人)の各クラスに必ず1人、
男女100人の公演会場では、2〜3人の色盲の聴衆がいるという計算になります。
にも関わらず、バリアフリー対策の対象となっている他の障害に比べ、
色覚に関するバリアフリー対策の意識は高いとは言えないそうです。
現在の私たちには、印刷技術の発達やインターネットの普及で、
身近な所で色の違いによって重要な情報を判断しなければならない機会が
急激に増えて来ています。
また、学術研究発表の場では、十分な議論を行う為に様々な情報を正確に伝えることが
求められ、商業デザインの場では商品やサービスの情報がより多くの人に確実に伝わる
事が求められています。
なので、そのような立場の人たちに色覚バリアフリーについて少しでも理解と共感を
してもらい、誰にでも分かりやすいユニバーサルな色彩表現がひろまってほしいです。
2、簡単にそういう方達が、見ている世界を見る方法
①PCでフォトショップを開きます。
②確認をしたい画像を取り込みます。
③一番上のメニューバーから『表示』→『校正設定』→
『P型(1型)色覚』or 『D型(2型)色覚』
すると、『P型(1型)色覚』の方には、こんな風に見えているそうです。
ソフトだけど色度がしっかりしているオレンジピンクの建物の色も、
鮮やかなビーチパラソルのピンクの色も色彩が薄れ、イエローベージュだったり、
白になってしまってますね。
次に、『D型(2型)色覚』の方の見え方です。
上の『P型(1色)色覚』とほとんど変わりはありませんが、
赤丸をしたあたりが、若干上の方より、黄色の色みを帯びているのがわかるで
しょうか?
年の為、元の画像をこちらに貼り付けますね。
晴れ渡る真っ青なブルーの空にオレンジピンクの壁にグリーンのベランダの手すり。
そして、さらに色鮮やかなピンク色のビーチパラソルが映える
ハワイのビーチの写真です。
注:ここでは、『P型(1色)色覚』と『D型(2色)色覚』の違いについては、
触れませんが、気になられた方がおりましたら、こちらの↓↓を参考に
されてくたださい。こちらのページを参考に書かせていただきました。
3、まとめ
と、いう事で、とても簡単に確認する事ができますので、
是非、WebデザインやWeb以外でもデザインに関わる方は、
少しでもこういった状況を配慮して、こういった方々が不便に感じる事なく、
安心に生活できるようデザインの力で作っていってください。
また、こういうの知ってたら、プレゼンの時に、
『おっ! こいつ考えてるな!』て思ってもらえるかもよ。
これからの時代は、ただかっこいい、可愛いだけのデザインよりは、
こういった地球に優しい、環境に優しいといった事に繋がる方が、
会社のお偉いさん達は好きだと思います。